授業ノウハウ

授業がラクになる教材研究のやり方|15分で形になる“型”と時短術

「授業 教材研究」で悩む若手教師へ:この記事でできるようになること

  • 教材研究の“迷子”を終わらせる、再現性のある手順が分かる
  • 忙しくても回る「15分/30分/60分」の型が手に入る
  • 生徒が動く「問い」の作り方が分かる
  • 授業の手応えが増え、学級経営にも効く“自信”が戻る

若手の頃の教材研究は、努力しているほど苦しくなります。
それはあなたの能力不足ではなく、「順番」と「削り方」をまだ教わっていないだけです。
この記事は、明日の授業を救いながら、長期的にラクになる設計で書いています。


SECTION 01
共感:教材研究がつらい若手教師へ

教材研究がつらい若手教師へ|「授業が怖い」の正体

智子さん(25歳/2〜3年目)

「教材研究、やってるはずなのに授業がうまくいかない…
どこまでやれば正解なんですか? もう“向いてない”のかなって…」

ここ、いちばん苦しいところですよね。
教材研究に時間をかけるほど、「まだ足りない」「もっと準備しないと」が増えて、終わりが見えなくなる。
でも、安心してほしいです。授業は、準備の量より設計の筋で決まります。

教材研究で迷う3つの典型パターン

  • 情報を集めすぎる:資料・ワーク・ネット…増えるほど授業が散る
  • 板書を作り込みすぎる:「書くこと」が目的化して、思考が止まる
  • 活動を盛り込みすぎる:“やらせたいこと”が多くて焦りが出る

授業づくりは“全部やる”から崩れる

若手が一番しんどいのは、授業づくりを「全部盛り」で頑張ってしまうこと。
けれど授業って、本来は削って強くするものです。
たとえば“最高の授業”は、派手な仕掛けよりも、問いが一本通っているだけで成立します。

まずは「勝ち筋」を決める

今日からの合言葉はこれです。
「この1時間で、生徒に何を“できるように”したい?」
それが決まると、教材研究は一気に軽くなります。

この章の要点

  • 教材研究がつらいのは能力ではなく「順番」と「削り方」
  • 情報・板書・活動の“盛りすぎ”が迷子の原因
  • 「この1時間でできるようにしたいこと」を先に決める


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SECTION 02
結論:教材研究の順番

結論|教材研究は「ねらい→評価→活動→板書」の順で作る

いきなり板書を作り始めると、教材研究は終わりません。
先に決めるべきは、ねらい評価です。
ここが固まると、活動も板書も“勝手に”最適化されます。

ねらい(ゴール)を一文で言えるか

ねらいは長く書くほど曖昧になります。
おすすめは「〜できる」で終わる一文。
例:
・(社会)「資料から政策のねらいを読み取り、自分の言葉で説明できる」
・(国語)「段落の役割を捉え、要旨を80字でまとめられる」

評価(何ができたらOKか)を先に決める

評価を先に決めると、教材研究の迷いが激減します。
「今日は何を見取る?」が決まれば、授業中に焦らなくなります。

  • 出口(提出物):ワーク1問・ミニレポ1枚・ふり返り3行など
  • 見取り(観察):発言の質/根拠の有無/資料の使い方
  • 対話(問い返し):「それは資料のどこ?」で根拠を育てる

活動(問い・対話・作業)を最小セットにする

若手の教材研究は、活動を増やすほど不安が減るように見えて、実は逆です。
活動は1つ強いものがあれば十分。
「問い→個人→ペア→全体→まとめ」のように、流れを整えるだけで授業が締まります。

反論への理解:
「でも、活動を絞ると“薄い授業”になりませんか?」
→大丈夫です。薄くなるのは活動量ではなく、ねらいと問いが曖昧なときです。
逆に、活動を絞ると先生の声かけが丁寧になり、生徒の思考が深くなります。

この章の要点

  • 教材研究は「ねらい→評価→活動→板書」の順
  • ねらいは「〜できる」で一文化
  • 活動は“最小セット”が授業を強くする


SECTION 03
具体:教材研究の手順(15分/30分/60分)

授業が変わる教材研究の手順|15分→30分→60分の型

「教材研究に時間が取れない」——これは全員の悩みです。
だからこそ、時間別に“やることを固定”してしまいましょう。
型があると、疲れていても授業が作れます。

15分版:明日の授業を救う最低限

15分でやること(これだけ)

  • ねらいを一文で書く(〜できる)
  • 問いを1つ作る(資料 or 例に紐づける)
  • 出口を決める(ワーク1問/ふり返り3行)
  • 流れを4コマ化(導入→活動→共有→まとめ)

30分版:安定して回る基本形

  • 15分版+「想定つまずき」3つを書く
  • つまずきへの声かけを1つずつ用意(問い返し)
  • 板書は“骨組み”だけ(見出し+キーワード)

板書を完成させるより、「生徒が詰まるポイント」を先に押さえると授業が落ち着きます。
若手の教材研究は、ここが一番コスパ高いです。

60分版:単元の骨格を一気に作る

週末や空き時間に、単元の骨格だけ作っておくと平日が救われます。

60分で作る「単元の骨格」

  • 単元で育てたい力(ねらい)を1〜2個に絞る
  • 評価の場面(提出物/発表/小テスト)を先に配置
  • 各時間に「問い」を1つずつ置く(連続性を作る)
  • 資料は“主役1つ+補助1つ”までにする

この章の要点

  • 時間別に「やること固定」で教材研究が回る
  • 30分版は“つまずき想定”が授業を救う
  • 60分で単元の骨格を作ると平日がラクになる


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この記事の型を、そのまま書き写せる1枚テンプレにしました。
「ねらい/評価/問い/流れ/つまずき/声かけ」まで一気に埋められます。


SECTION 04
核:問いの作り方

教材研究の「問い」の作り方|生徒が動く授業の核

授業が跳ねるかどうかは、教材研究の段階で問いを立てられたかで決まります。
問いがあると、説明が短くなり、生徒が考え始めます。
つまり、問いは時短であり、学級経営でもあるんです。

問いは「ズレ」を作る

良い問いの条件はシンプルです。
「一瞬で答えられない」こと。
生徒の中にズレ(意見の割れ)が起きると、授業が動きます。

社会科で使える問いテンプレ(教材研究に直結)

  • 比較:「AとB、どちらがより〜と言える? 根拠は?」
  • 因果:「なぜ〜が起きた? どの条件が大きい?」
  • 立場:「当時の〜の立場なら賛成?反対?理由は?」
  • 価値:「この制度のメリット/デメリットは? どちらを重視する?」

反論への理解:問いが浅いときの対処

よくある悩み:
「問いを作っても、反応が薄い/一言で終わる」

対処:問いが浅いのではなく、資料(根拠)が弱いことが多いです。
“意見が割れる資料”を1つ入れるだけで、問いは生きます。
例:グラフの矛盾、地域差、年代差、メリットとデメリットが同居するデータなど。

この章の要点

  • 問いは「ズレ」を作ると授業が動く
  • 問いテンプレを持つと教材研究が速くなる
  • 反応が薄いときは“問い”より“資料”を見直す


SECTION 05
時短:続く教材研究の仕組み

教材研究の時短術|忙しい先生でも続く仕組み

教材研究の最大の敵は「毎回ゼロから作ること」です。
逆に言うと、仕組み化できれば、授業は安定していきます。

教材研究の時間を増やすより“減らす”

  • 資料は増やさない(主役1+補助1)
  • 板書を完成させない(骨組みで止める)
  • 活動を盛らない(強い活動1つ)

一枚シート化(ノート化)で迷いを消す

教材研究 1枚シート(そのままコピペOK)

  • ねらい:(〜できる)
  • 評価:(提出物/見取り)
  • 問い:(意見が割れる1問)
  • 流れ:導入→個人→ペア→共有→まとめ
  • つまずき:3つ
  • 声かけ:つまずきに1つずつ

学級経営とつながる「授業の所作」

生徒指導がしんどい時期ほど、教材研究は“授業の中で整える”設計が効きます。
コツは、授業の所作(ふるまい)を固定することです。

  • 導入で「今日のゴール」を短く提示(安心が生まれる)
  • 個人思考→ペア→全体の順(声の大きい子の支配を防ぐ)
  • 荒れが出たら“注意”より“手順に戻す”(対立を作らない)

この章の要点

  • 毎回ゼロから作らない=教材研究の最大の時短
  • 1枚シート化で「迷い」を消す
  • 授業の所作を固定すると学級も落ち着く


SECTION 06
立て直し:失敗あるある→改善

よくある失敗と立て直し|授業教材研究の再設計

よくある現実

「準備したのに時間が足りない」
「活動が盛り上がらない」
「荒れが出て、授業が崩れる」
——ここを越えると、教材研究が“武器”になります。

板書が増えすぎる

原因は「書くことが安心」になっている状態です。
立て直しは簡単で、板書を3行構成に落とします。

板書 3行構成
① 今日の問い(1行)
② 根拠になる資料(キーワードだけ)
③ まとめ(ねらいに戻る一文)
→これで授業が締まり、教材研究が軽くなります。

活動が盛り上がらない

盛り上がらない原因は、活動そのものより「比較」「根拠」「役割」が足りないことが多いです。

  • 比較を入れる:AとB、どっち?にする
  • 根拠を義務化:「資料のどこ?」を合言葉にする
  • 役割を渡す:まとめ役/根拠係/質問係など

荒れが出たときの“授業内”リカバリ

叱って空気が悪くなると、立て直しがさらに難しくなります。
ここで効くのは、人格ではなく手順に戻す声かけです。

例:
・「いったん“問い”に戻ろう。根拠はどこ?」
・「今は個人タイム。1分だけ静かに考えてから話そう」
・「ペアで“資料の言葉”を1個見つけてから共有しよう」

この章の要点

  • 板書は「3行構成」に落とすと締まる
  • 活動は「比較・根拠・役割」で動く
  • 荒れたら“注意”より“手順へ復帰”が効く


SECTION 07
希望:明日からの一歩

まとめ|教材研究は「自信を積み上げる技術」

教材研究は、センスではありません。
順番と型で、誰でも上達します。
そして授業が整うと、不思議なくらい学級も整っていきます。
「向いてない」と思う夜があっても、あなたは前に進めます。

明日からのチェックリスト

  • ねらいは「〜できる」で一文にした
  • 評価(出口)を先に決めた
  • 問いは1つに絞った
  • 資料は主役1+補助1にした
  • つまずきを3つ想定し、声かけを用意した

最後は私からの提案
(本気で立て直したい人へ)

① まずは無料PDFで「教材研究の型」を手元に置く

型があるだけで、明日の授業は変わります。忙しい人ほど先に受け取ってください。


② それでも苦しいなら、1on1で「授業と学級」を同時に整える

教材研究は、状況によって最適解が変わります。
あなたのクラスの実態に合わせて、教材研究→授業運営→生徒の動かし方まで一緒に設計します。

※「まだ申し込むほどでは…」という方も大丈夫です。
まず無料PDFで型を回し、必要になった時にいつでも来てください。

この記事の結論(最短で効く)

  • 教材研究は「ねらい→評価→活動→板書」の順
  • 問いは“ズレ”を作ると授業が動く
  • 15分/30分/60分の型で、忙しくても続く
  • 無料PDFで型を固定→必要なら1on1で最適化

-授業ノウハウ